原稿                         

AA. 板屋による変更。

『豪州の魚、肉事情』      中野   年  学部卒 
  
中野さんのレストラン『京都』は、メルボルン稲門会の永年事務局、および、たまり場である。
稲門会の総会、会合などの他に早慶ゴルフの懇親会にも利用している。
今年9月開店20周年を迎える中野さんに『豪州の魚、肉事情』聞く。

中野さんは、1982年に来豪。当時の豪州ドルは1ドル=252円であったが、現在は、80円と1/3の価値である。
当時、メルボルンでは13軒しか日本食レストランはなく、日本食料品店もJapan Mart、宮島、すずらんの3軒のみ。
1985年に中野さんはレストラン『京都』をオープン。
開店当時は、寿司、刺身の新鮮な魚の材料を探すのに苦労。
いまではHand Rollブームとなり、オージーの間でも鮮魚、特にマグロ、サーモンを食べる習慣が定着。
メルボルンでは冬になると極上の本マグロの大トロとかタスマニア産の生ウニが入手できる。
日本ではウニを固めるためにミョウバンを使っているが、タスマニア産は、天然そのままのため、本来のウニの味、甘いウニが食べられる。
幸か不幸か日本の様に冷凍技術が発達していなかった為、魚はすべて『生』のみ。
中野さんのお子さんは二人ともメルボルンで産まれており日本に帰った時に食べる刺身は本物でないと言って食べないほどである。長男の離乳食は『生ウニ』。
  • ドーリーという魚は、味はヒラメに近いが、ハラミは脂があって歯ごたえがあり、噛み締めて甘みが出てくる美味い。
  • ダックフィッシュは、顔がダックに似ているが、味は石鯛のようである。
  • サメの一種でエレファントフィッシュは、顔が少し象に似ていて唐揚げにすると美味い。
  • 日本では高級魚のアラは、主に九州地方で取るが、これは豪州ではHapuka(ハプーカ)という名前で出回っている。
  • 肉類ではオージーは牛肉、ラム(羊)、鶏肉を多く食べますが、豚肉は宗教上の理由もあってそれほど多くは食ない。
  • カンガルーは、サーロンの部分は牛肉の赤身と言ってもおかしくないほどで癖もなく刺身でも食べらる。
  • クロコダイル(ワニ)は尾の部分は脂が乗っていて照り焼きで食べると美味い。
  • 胸肉の部分は鶏肉と変わらく、唐揚げにするとうまい。
『京都』ではこういった食材に恵まれたメルボルンでオージーの人たちと日本の駐在員のかた、永住者の方に支えられて無事に20周年を今年2005年9月に迎える.

BB. 原文 (中野さんによる。)

私は、1982年に来豪しましたが、その当時は、オーストラリアドルは1ドルが日本円で252円でした。それが今は80円ほどと1/3の価値になっています。来豪当時、メルボルンでは13軒しか日本食レストランはなく、日本食料品店もJapan Mart、宮島、すずらんの3軒しかなかったのです。1985年に自分の店『京都』をオープンして、今年で満20周年を迎えます。『京都』では稲門会の会合だけでなく、早慶ゴルフ大会の夜の懇親会にも利用されて、皆様に愛されています。
来豪当時は、寿司、刺身の新鮮な魚を探すのに苦労しましたが、いまではHand Roll ブームになり、オージーの間でも鮮魚、特にマグロ、サーモンを食べる習慣が定着したので、大分、楽になってきました。
冬になると極上の本マグロの大トロとかタスマニア産の生ウニが入手できます。日本ではウニを固めるためにミョウバンを使っていますが、タスマニア産は、天然そのままのため、本来のウニの味、甘いウニが食べられる。幸か不幸か日本の様に冷凍技術が発達していなかったので、魚はすべて『生』です。私の子供達は二人ともメルボルンで産まれており日本に帰った時に食べる刺身は本物でないと言って食べません。長男の離乳食は『生ウニ』でした。魚ではドーリーという魚がいて、味はヒラメに近いものですが、ハラミは脂があって歯ごたえがあり、噛み締めて甘みが出てくる美味い魚です。またダックフィッシュといって顔がダックに似ているが、味は石鯛のようである魚。サメの一種でエレファントフィッシュといって顔が少し象に似ていて唐揚げにすると美味い魚。日本では高級魚のアラは、主に九州地方で取れますが、これは豪州ではHapuka(ハプーカ)という名前で結構、出回っています。
肉類ではオージーは牛肉、ラム(羊)、鶏肉を多く食べますが、豚肉は宗教上の理由もあってそれほど多くは食べません。
カンガルーは、サーロンの部分は牛肉の赤身と言ってもおかしくないほどで癖もなく刺身でも食べられます。クロコダイル(ワニ)は尾の部分は脂が乗っていて照り焼きで食べると美味い。胸肉の部分は鶏肉と変わらく、唐揚げにするとうまい。『京都』ではこういった食材に恵まれたメルボルンでオージーの人たちと日本の駐在員のかた、永住者の方に支えられて無事に20周年を今年2005年9月に迎えました。ありがとうございました。

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